拝啓、うつ病さま。

うつ病。元教師。離婚。シングルマザー。摂食障害。すべて実話。

『 縁 』

拝啓、うつ病さま。



YOUです。



私は生涯、あなたとは縁がないと思っていました。


前にも書きましたが、

うつになる人 = 心が弱い人

と思っていたから。



自分が強い人間だとは思わなかったけど、

うつになんかなるわけないじゃん!

と思っていたんです。



うつに限らず他の病気でもそうですが、

『 自分だけは大丈夫 』

と思っている人、多いんじゃないでしょうか?



私もそうでした。


でも、見事にうつになりました。


最初は受け入れられなかったし、

死ぬことも考えました。




今は仕事をして、子育てをして、

毎日忙しく暮らしていますが

うつでどん底の頃から考えたら嘘みたいです。



自分でも、

よくここまで元気になったなー

と思います。





それでも、やっぱり時々

うつ病さまが目覚めそうな時があります。



私の場合は眠りが浅くなって、

身体は疲れ果てているのに

夜中に起きてしまったり。


以前書いた、うつ病の前兆?のような症状が

出始めます。


これが出てきたら、やばいです。


でも逆に言うと、

自分がこうなったらそろそろやばいぞ

というラインがわかっているので

ある程度コントロールできるようになりました。



うつ病さまと、上手く付き合えてるのかも?

と思います。



でも油断して完全に目覚めちゃったら

まずいので、

普段から気を付けてはいますけどね。





うつ病さま。


出会いは、『 縁 』です。

この縁で、

失ったものもたくさんあったけれど

得るものも大きかったです。




いい事も、悪い事も、

生きているからこそ感じられる。

生きるってすごい事ですね。


明日もまた、精一杯生きましょう




おやすみなさい

病院に行きました。

拝啓、うつ病さま。


YOUです。


あなたが私のところに来て、

仕事に行けなくなってしまったと

お話しましたね。


どうしようもなくて、病院に行きました。



どこか身体的に悪いところがあるかもしれないとい

うことで最初は総合病院の内科へ。

というのは言い訳で、精神科に行きたくなかったん

です。


はっきりうつ病だと言われたら立ち直れないかも....

と思っていたから。

私自身、うつ病に対して偏見があったのだと

思います。




とにかく内科に行って、

診察と血液検査を受けました。


その時に診察をしてくれた先生が

とても丁寧に私の話を聞いてくれて、

素晴らしい方でした。


30分以上かけていろんな質問を受けたのですが、

「眠れなくてつらかったね」

「仕事大変なんだね」

と声を掛けてくれました。


こんな先生、珍しいですよね?


医者って大体みんな上から目線で、

こっちの話は大して聞いてない人が多いと思ってい

たので。


その時に受けた質問で

印象に残っているものがあります。



「仮に今、普通に眠れる状態だったとします。

あなたが一番自分のしたい事をして、

楽しいと感じられると思いますか?」


...結構難しい質問ですよね?


正直、弱っている時に

こういう考えなきゃいけない質問は

しんどかったです。


結局私は、

「わかりません」

と答えるしかありませんでした。



この先生の診察を受けたのは

この1回だけだったのですが、

本当にいい方でした。



次回書く予定ですが、

この後行った精神科の先生も

とてもいい先生です。



うつ病さま、

あなたと出会って

苦しい事ばかりだったけど、

いい先生達に出会えたことは

私の財産です。




人との出会いで、

人生って変わりますからね。




ありがとう。感謝です。

普通...って?

拝啓、うつ病さま。




YOUです。


突然ですが、普通ってなんでしょう?


毎日の平凡な日常のことでしょうか?


そう考えると、

私はあなたと出会って

普通の生活ができなくなりました。




眠れないし、ごはん食べられないし、

仕事も行けない。

人に会いたくない。

電話に出られない。

メールの返信ができない。

なにをやっても楽しくない。


というか... 何もする気が起きない。



何かをしようとするエネルギーが

完全に切れた状態でした



今だから笑って話せますが、

当時の私は、

もう人生終わったな.....

って思ってました。



いわゆる世間一般の普通の人から見たら、

うつ病になった私は

「負け組」になるんでしょうね。





でもよく考えたら、

普通ってなんでしょう?



私は、自分がうつ病を経験して



そもそも普通なんて

人によってそれぞれ違うんじゃないか



と思うようになりました。



人の普通と、自分の普通はちがう。



だったら、別に人の考える普通に

無理に合わせる必要なんかない



もっと言うと、




人と同じことができないなら


人ができないことをすればいい





今はそう思います。


でも、こうやって割り切って考えられるまでには

だいぶ時間がかかりました。



うつ病さま。

あなたと出会って、

普通の大切さと、

私なりの普通の意味がわかりました。



ありがとう。



きっとあなたは

まだ私の中にいて、

今はただ眠っているだけなんでしょう。


お願いですから

そのまま静かに眠っていてください。



あなたが起きたら大変だから💦

あれが前兆?

拝啓、うつ病さま。


こんばんは。YOUです。



そういえば、あなたと出会う前兆?みたいなことが

ありました。


前にも言いましたが、

あなたと出会ったのは私が教師になって2年目。

毎日帰宅するのは、夜の8時か9時頃でした。

帰ったら、ごはん食べて寝る。


それだけ。

お風呂に入る気力も無く、

メイクも落とさずベットへGO‼

という毎日。


今では考えられませんが....



寝付きはよかったです。毎日。

でも、どんなに疲れていても

必ず夜中の3時に目が覚める。


トイレに行くわけでもないのに起きちゃって、

そこから朝まで眠れない。



これが半年、続きました。


まぁ、半年もほっとく私が悪いんですけどね💦


また今度書きますが、病院の先生にも

「なんでもっと早く来なかったの?!」

って何度も言われました。


しょうがないですよ

その時は、この状態がおかしいって気付いてないん

だから



3時に起きちゃって眠れなくても、

次の日は普通に仕事してたし。




今思えば、これが前兆でした。

この時に対処していれば、

あんなにひどくはならなかったのかも。

未来は違っていたのかもしれません。



でも、今更そんなこと言ってもねー


今だから言えること、ですね

人生いろいろ~

拝啓、うつ病さま。


そういえば、ご挨拶がまだでした。



私は、YOU(ユウ)です。

30代、独身。

ただし、子どもあり。シングルマザーです。




うつ、流産、離婚など

生きているといろんな事があります。



あの頃は生きてるのが本当につらかった。

なんで生きてるんだろうっていつも思ってた。


死んだら楽かなぁ?とか、

私が死んだら誰か泣いてくれるかなぁ?とか、

そんなこと考えてた。



でも、今は

生きててよかったって思う。



自分が思い描いてた人生じゃないけど、

こんな自分も悪くないじゃんって思う。


うつ病さまのおかげ?なのかも。

ついに!

拝啓、うつ病さま。



YOUです。


今日は、精神科を受診した時のことを

書きたいと思います。



前回は内科に受診したところまで

書きましたが、

血液検査も全く異常がなく、

やっぱり精神的なものなんだ...

とかなり落ち込みつつ精神科の病院へ行きました。



そこで1番最初に診てくれた先生が

これからもずっと私の主治医になるのですが、

前回もちょっとだけ書いたように

この先生もとてもいい方でした。



教師という仕事のことをよくわかっていて、

精神疾患について、

薬について、

いろんなことをわかりやすく話してくれました。



それでも私は、

自分が精神的な病気で仕事に行けなくなったんじゃ

ないと思っていました。

本当は頭ではわかっていたけれど、

それを認めたくなかったんです。

うつ病って、心の弱い人がなる病気だと

思っていたから。




そういう私の気持ちも、

先生は見抜いていました。




いろいろ話している中で、


「 薬は道具だから 」


って言ったんです。



とにかく今はゆっくり休むこと。


そのためには、まず眠れるようにしましょう。


薬は、あなたがゆっくり眠るための


道具なんです。






当たり前のことを言ってるようにも聞こえますが、

当時の私にとっては、

支えになる言葉でした。




結局この日、わたしについた病名は

自律神経失調症 』 でした。


学校に診断書を提出しなければならなかったので

先生にお願いしたら、

この病名になりました。



どう考えてもうつ病です。

先生が私に配慮してくれたんだと思います。










うつ病さま。


あなたとの闘いが始まります。

やっとスタートラインですね。



ここから

またいろいろ、いろいろ、ありました...

うつ病との出会い

拝啓、うつ病さま。


今日はあなたが来た日のことを書いてみようと思い

ます。

朝起きて、仕事に行かなくちゃと思って、

起き上がろうとしたら、体が動かない。

あーだるい。眠い。

でも起きなきゃ時間やばい!


なんだけど....起きられない。


頭で動けって指示出してるのに、

体が言うことを聞かない。

初めての感覚。



そのうち仕事行かなきゃっていう気持ちも

なくなってしまって、

結局この日は仕事を休んだ。


次の日も、その次の日も、

何日経っても同じことの繰り返し。

自分の意思ではどうにもならなかった。




この時、私は教師2年目。

一人暮らしをしながら、毎日仕事に追われていた。


これが始まり。あなたとの出会い。