通院
拝啓、うつ病さま。
YOUです。
うつになって、
2週間に1度の通院が始まりました。
まだ新婚ホヤホヤ➰の時だったので
夫が一緒に来てくれることもありましたが、
基本的には一人で通っていました。
診察は、
『 ○○さん(本名)、どうですか? 』
から始まって、
薬は飲めているか、夜は眠れているか、
ごはんは食べられるか、朝は何時に起きるか、
毎日どんな事をしているか、
自分がやりたいことができるか(←これ結構大事ら
しいです)、
などを聞かれました。
診察は、いつも緊張しました。
ものすごく気を遣うので、
毎回本当に疲れました。
診察室に入る前に、
毎回必ず言いたい事を決めて行きます。
今日これだけは話そうと決めて
覚悟していたはずなのに、
いざ自分の番が来ると.... 頭真っ白。
その繰り返しでした。
また今日も言えなかったと
落ち込んでばかりでした。
前にも書きましたが、
自分の言いたい事を言葉にできないんです。
言葉にできないから、自分の思いは伝わりません。
それがどれ程悲しいか.....
自分がつらいことをわかってほしいのに。
もしかしたら私は、ずっとこのままかもしれない。
人と普通に、会話すらできない人間になっちゃった
のかもしれない。
そう思うと、
こわくてこわくて仕方ありませんでした。
私の主治医の先生は
そんな私の姿を見て、感じ取ってくれたんだと思い
ます。
『 頑張って話そうとしなくていいから。
単語でいいから。
病気のせいでうまくいかないだけだよ。 』
と言ってくれました。
私、何も話せないのにわかってくれたんだって
心が少し軽くなりました。
それからは
話せなくてもいいやって、
とりあえず先生のところに行ってみようって
少しだけ思えるようになりました。
『 私がだめになったわけじゃなくて、
うつ病のせいでだめなんだ 』
病気が治れば、前のような生活に戻れる。
これは当時の私にとって
大きな支えになりました。
言葉って、すごいですよね。
たった一言で人を勇気づけることができる。
反対に傷付けることもできます。
私がうつを克服できたのも、
信頼できる人の言葉の力が大きいです。
言葉の力は偉大です。
だからこそ、
使い方を気を付けなくちゃ!ですね。