拝啓、うつ病さま。

うつ病。元教師。離婚。シングルマザー。摂食障害。すべて実話。

つわりとの闘い③

拝啓、うつ病まさま。



YOUです。



つわりとの闘い、最終章です。



妊娠8カ月に入ったある日の夜、

気持ち悪くて吐いていたら、突然目の前が真っ白

になってしまいました。


フラフラになって動くことができず

トイレでへたり込んでしまい、

母が見つけてくれるまで

ほとんど記憶がありませんでした。


これはまずいという事で、すぐに救急病院へ。

幸い、お腹の赤ちゃんは元気でしたが、

そのまま入院することに。

入院してもごはんは食べられないし、

食べても吐いちゃうし、毎日点滴の日々でした。


結局入院したのは5日間だけで、

退院する時に体重を測ったら

2㎏増えていたのですが、

それも点滴の水分だけだったようで....

自宅に帰ったらすぐに戻ってしまいました。



妊娠後期に入っても、

相変わらず赤ちゃんは小さいままでしたが、

それでもちゃんと育ってくれていました。




出産予定日の2週間前、定期検診に行ったら

『 ○○さん、今日このまま入院することに

なってるみたいですけど 、聞いてますか?』

『 ....はい?! ....聞いてませんけど! 』


一旦自宅に帰って荷物を持って、その日から入院。



後になって知りましたが、

病院の先生達の中では

このままお腹の中にいても

赤ちゃんが大きくなることはないから

早めに出産した方がいいと決まっていたそうです。



診察の時にそんな話もあったような気もしましたが

早めに出産になるかもね~って程度でした。

決まってたんならちゃんと言ってよ!って

思いました💨


一応、大人なのであからさまに態度に出したりは

しませんでしたけど、

あり得ないでしょ💢って感じでした。



とにかく、その日から入院。

夜になってから主治医の先生が病室に来て

促進剤を入れて出産しましょうと言われました。


帝王切開だと母体に負担がかかるので

出来るだけ自然分娩の方がいいだろうと。


人工的に子宮口を開かせて、

自然に陣痛がくればそのまま出産。

陣痛がなければ促進剤を点滴で入れながらの出産。



旦那と一緒に説明を聞いて、同意書にサイン。

もう、なるようになれ〰‼って気持ちでした。



入院5日目の朝、ラミナリアという棒を子宮口に

入れて(しかも11本!)陣痛が来るのを待ちました。



2時間位すると、陣痛が。

でも、生まれる〰‼ という陣痛ではなかったので

ひたすら耐えるって感じでした。

耐えて耐えて、夜中もずっと痛みと格闘し続けて

一睡もできませんでした。


結局、次の日の朝から促進剤の点滴を入れて

分娩に入りました。


この促進剤がですね、

めっちゃくちゃ痛かったんです‼‼


ずーっと痛いわけじゃなくて、

すっごく痛かったり、そんなに痛くなかったり

波があるんですけど、

すっごい痛い時はもうやばかった。



陣痛の痛みを『鼻からスイカが出る』なんて

言いますが、そんなものじゃなかったです。


自分の体がちぎれて、

バラバラになるんじゃないかと思いました。


つわりのせいでガリガリで体力もないし

全然寝てないし、

助産師さんが『 朝ごはんちゃんと食べました? 』

って聞いてくるんですけど、

『食べたら吐いちゃうんだから

食べられるわけないでしょ!』って思いました。

痛くて喋れないんですけどね。




そして、事件が起きます。


分娩中、トイレに行ったんですが

トイレから出てきた瞬間、倒れてしまったんです。


すぐ分娩室に運ばれたんですが、

『 もう切ってください 』って私が言ったそうで。


切ってくださいっていうのは、

たぶん『 帝王切開で出して! 』ってことだと

思うんですけど、全くその時の記憶がないんです。


分娩室は大騒ぎだったそうです(笑)



その後すぐに破水して、

無事に子供は生まれました。


促進剤を入れてから生まれるまで7時間弱くらい

だったので、かなりスムーズな安産だったらしい

です。


まぁそこまでが壮絶でしたが💦


私にとっては陣痛の痛みより、つわりの方が

ずっとずっと苦しかったです。


でも、不思議なことに出産したら

全然気持ち悪くないんですよ!


あれは何だったの?って思うくらい

普通にごはん食べられました(笑)


でも、もう2度とゴメンです、つわりは......




一応、これでつわりとの闘い3部作は終わりです。


最後がだいぶ長くなってしまいましたが💦



次回は、元気になる言葉をまた書いてみようかな➰

元気になる言葉②

拝啓、うつ病さま。



YOUです。



つわりの話最終章の前に

元気になる言葉第2弾!




【 人生、受け入れるしかできない事もある 】


自分がどう頑張っても、
どうにもならない事ってたくさんありますよね。
どうしても変えられない現実。
今になってようやくこの言葉の意味がわかります。


歳を重ねると、自分が受け入れたくない事でも
仕方なく妥協しなきゃいけなかったりします。


でも、それは無駄じゃない。


その時は受け入れるしかないけど、
あきらめずに頑張れば、きっと未来は変わる。


『 あの時は嫌だったけど、仕方なく受け入れた
だからこそ、今がある 』


そう思える自分でいたい。





【 人に認められる事より、自分が納得できる事の方が大切 】


そうだよね...そうなんですよ

でもやっぱり人に認められたいって思ってしまうんですよねー


でも、そうじゃない
大切なことはいつも自分自身の中にある


この言葉、好きなんですけど
なかなかこの境地に辿り着けないんですよね


まだまだ修行が足りないなぁ




【 輝きは目指すものではなく、結果として後から来るもの 】


何かに向かって努力している人、
頑張ってる人ってキラキラして見えませんか?

その人から滲み出てくる雰囲気というか...
目には見えないけれど、感じるんです


輝きたいから頑張ってるんじゃなくて
頑張ってるから輝いてるんですよね


そういう人を見ると、私は悔しくなります。
あの子、頑張ってるなー私も負けてられない‼
って思います

服やメイクで着飾ってるわけじゃないけど
頑張ってる人は、それだけでキレイです




元気になる言葉第3弾も

いつか書きたいと思います!

つわりとの闘い②

拝啓、うつ病さま。



YOUです。



前回の続きを書きます。



私が検診で通っていた病院には

つわりが重い人があまりいなかったようで、

こんなにつわりが長引くのが信じられなかった

みたいでした。


私がうつ病を患っていたこともあり、

摂食障害ではないかと思われていました。


一度、精神科の先生に相談してくるように言われて

受診したこともありました。


でも実際は、無理に吐いていたわけではないので

精神科の先生もどうすることもできず....

吐き気止めの薬と栄養剤をもらっただけでした。


摂食障害と疑われたこともショックでしたが、

妊娠中一番つらかったのは、

私が吐いてしまうせいで

お腹の中の赤ちゃんが育たなかったことです。


妊娠7ヶ月に入ったある日、

いつものように定期検診に行くと

『 赤ちゃんが育っていません 』

と言われてしまいました。


それまでもずっと、

『 ちょっと小さめだね 』

とは言われていましたが、

その時は前回の検診と比べても

大きさがほとんど変わっていませんでした。


私はもう呆然としてしまって...

今にも泣き出しそうでした。


診察室を出て、助産師さんから

食事のことで指導を受けたのですが

頭の中では、

『 このまま育たなかったらどうしよう 』

『 死んじゃったらどうしよう 』

悪い事ばっかり考えて、号泣してしまいました。


正直言って、

食べてくださいと言われても

食べても吐いちゃうんだからしょうがないでしょ!

って、ずっと思っていました。


医者ってわかってくれないんですよね。


その日帰ってから私はネットで

赤ちゃんが大きくなる方法を調べまくりました。


『 食べたら身体の左側を下にして寝る 』とか、

『 パイナップルを食べると大きくなる』など

本当か?!と思ってしまうような事も

とりあえずやってみました。


とにかく必死でした。


そのかいあってか、

次の検診では大きくなってくれていたんです。

ほっとしました、本当に。


妊娠の週数からみたら

まだまだ小さかったんですが、

とりあえずひと安心。



ですが、相変わらず食べたら吐いてしまうので

根本的な問題は何も解決されません。


当たり前ですが、毎日吐いているので体重は激減。

妊娠前から10㎏減りました。

普通はつわりで痩せても、

その後体重は増えるものですが

私の場合はどんどん減る一方でした。


病院ですれ違う人が振り向く程

ガリガリに痩せてしまいました。

まさに、骨と皮だけの鶏ガラ状態。


普通に生活するのが精一杯でした。


買い物も長時間は無理。

お風呂は息切れしながら入ってました。

とにかく体力がなくなってしまい、

これで本当に出産できるのかと不安でした。



うつ病もつらかったですが、

つわりも本当につらかったです.....



つわりで苦しむ中、唯一救いだったのは

家族が理解してくれたこと。


つわりで苦しむ人達の中には

家族に分かってもらえないことがつらい

という人が結構いるそうです。


そりゃそうですよね。

つわりがそんなにつらいはずないとか、

怠けてるだけだとか、

そんなこと家族から言われたら

ショックですよね。


私の場合は、

特に母がよく理解してくれて

話を聞いてくれたので助かりました。


もうやだー!!って何度も思いましたが、

何とか乗り越えられたのは

母がいてくれたからだと思います。



つわりとの闘いは、次回に続きます。

次回でラストかな?

つわりとの闘い①

拝啓、うつ病さま。



YOUです。



前に言っていた妊娠中の話を書きます。



流産から4年後、再び妊娠がわかります。


でも、正直に言うと素直に喜べなかったです。



まだ薬も飲んでいたし、

妊娠・出産は健康な人であっても大変な事です。

それを精神的な病気を持っている自分が

乗り越えられるのか....


何より私自身が子供を育てられるのか、

生まれてくる子が可哀想なんじゃないか、


そう思うと不安で不安で仕方ありませんでした。



妊娠しているかもしれないことを

元旦那に話した時も、喜んでなかったです。

それを見てまたさらに不安になってしまって。



ある日、もうどうしようもなくなって

母に全て話しました。

母は一言、『 なんとかなるよ 』



後で聞いたら、

その時はそれしか言えなかったそうです。

母も本心は私の事が心配で、

どうしたものかと思ったとのこと。


でも、そんな素振りを全く見せませんでした。

私を不安にさせちゃいけないと思ったんですね。


親って、すごいなーって改めて思いました。

本当、有り難いですね。

今でもその時の事ははっきり覚えています。




妊娠が分かってすぐの検診で

卵巣が腫れていると言われました。

ホルモンの影響で、

たまにそういう人もいるんだとか。


ほとんどは自然に元に戻るらしいのですが、

妊娠中期になっても腫れたままの状態だったら

手術しますと言われてしまって、

さすがにちょっとビビりました💦


結局、自然に腫れはひいて

手術はなくなったのですが、そのかわりに....


ついに来ました

妊娠と言えばあれが付き物ですね。


そう!

『 つわり 』です。


これがもう本当に....

本っっっ当に!苦しかったんです..........



普通は妊娠5ヶ月とか、遅くても6ヶ月くらいで

なくなるみたいですが、

私は出産するまでありました。



はじめは『 食べづわり 』

食べてないと気持ち悪いんです。

食べていれば、大丈夫なんです。不思議と。



5ヶ月くらいからは『 吐きづわり 』

とにかく吐いてました。

食べたいのに、食べると吐いちゃう。

これがもう、つらくてつらくて。


つわりで苦しんでる人達のサイトを読んで

ひたすら耐える日々でした。




吐く以外にも、水が飲めなくなりました。

味のないものがだめで、

気持ち悪くて飲めなかったです。


ただ、よく聞くごはんの匂いがだめっていうのは

なかったです。

全然平気でしたから。



あとは、自分の唾液が飲み込めませんでした。

気持ち悪くて。

だから家にいても外出先でも

常にペットボトルを持ち歩いて吐き出してました。

汚い話ですみません💦




この話はここからが本番です。


壮絶なつわりとの闘い....!



次回へ続く!

今だから

拝啓、うつ病さま。



YOUです。


妊娠中の事を書こうと思っていましたが、

ちょっと脱線します。



最近テレビを見ていたら

異色の経歴を持つ人達が出ていました。


私も一応ちょっと変わった生き方をしている方

なので、興味があって見ていたんですが、

世の中にはいろんな人がいるなぁと

つくづく思いました。


大変なのは自分だけじゃないんだなって

改めて考えさせられたというか。


普通の顔して生きてるけど

みんないろいろ抱えてるんですよね。


葛藤しながらの毎日って感じでしたが、

みんな輝いて見えました。



私の場合、今だからこうしてブログを

書けるんだと思っています。


うつ病真っ只中の時は、絶対書けません。

だめな自分のだめな所を人に話すなんて

無理でした。


今、なんとか元気に普通の生活が送れているから

書けるんです。




私がうつになって、今だから思うこと。


人生、いい事ばかりじゃない。

でも、悪い事ばっかりでもない。


悪い事の方が多いかもしれませんけど、

それでもたまーに

生きててよかった〰!

って思ったりする事ありますよね?

その瞬間のために、人は頑張れるんだと

思います。

救われました。

拝啓、うつ病さま。



YOUです。



前回の続きを書きます。



流産してから 、私は毎日泣いていました。

自分のせいでこうなってしまったんだと

責め続けました。


あの子は死んでしまったのに

どうして私は生きているんだろうって

思ってました。



元旦那も励ましてくれました。

お前のせいじゃない、

今は病気を治すことが一番だって。

あの時は、それしか言えなかったんだろうなって

思います。




ある時、以前利用していた

インターネットの悩み相談サイト?に

なんとなく書き込みをしたんです。

自分の気持ちをただそのまま書きました。



流産してつらい。

涙が止まらない。

死にたい。



こんな感じです。


どうせ誰も見ないだろうし、

返事なんか来るわけない

と全く期待していませんでした。



ところが、

私と同じように流産を経験した人達からの

返事がたくさん来たんです。



『 泣きたかったら泣いていいんだよ

時間が解決してくれるから 』


『 いつかきっと泣かないで

思い出せる日が来るから 』


『 きっとママが苦しんでるのがわかったから

お空に帰ったんだよ 優しい子だね 』


『 いつかごめんねじゃなくて、

ありがとうって言えるといいね 』


泣いてもいいんだって思ったら

少しだけ気持ちが楽になりました。


顔も名前も知らない人達が、

こんな最低な自分を励ましてくれてる。


どん底にいた私を救ってくれました。

本当に、本当に有り難かったです。




でも、この出来事をきっかけに

子供は諦めていました。


うつ病の状態は悪くなる一方だし、

たとえ良くなったとしても

うつが完全に治るわけじゃない。


そんな状態で子供は無理だろうなと思いました。



でも、流産から4年後、妊娠が発覚。

いろいろ試練はありましたが、無事に出産し、

なんとか今は母親やってます。



いやー本当に、人生どうなるかわかりません。


妊娠がわかってから出産するまでも

壮絶でした。


その話はまた、次回にでも。

いつか...

拝啓、うつ病さま。




YOUです。




私がうつ病になったのは、7年前でした。



実は、うつになったすぐ後に

妊娠していることがわかりました。



私自身が健康ではないし、

精神科の薬も飲んでいたので

正直言って、『 どうしよう...』と悩みました。



うれしいより、不安でいっぱいでした。




そんな気持ちで過ごす中

妊娠がわかってから1カ月も経たないある日、

突然の腹痛と大量の出血。


急いで救急に行きましたが、

産婦人科の医師が不在で

様子をみるしかありませんでした。


とりあえず安静にして自宅で一晩過ごしましたが、

一睡も出来ずにいた明け方

今までで一番の出血がありました。


その後、さっきまでの腹痛が

嘘のように無くなりました。


何がなんだか訳がわからず、

朝になるとすぐに産婦人科へ。


流産でした。



処置室でお腹の中をきれいにする処置をしました。

その間、私は放心状態だったのですが

涙が自然に溢れてきて

止めることができませんでした。



私が自分の事ばっかり気にして

妊娠を喜んでなかったから

きっとこんな母親が嫌になって

あの子は空に帰ってしまったんだ

って思いました。


正直に言うと、今でもそう思っています。


流産をきっかけに、私のうつは酷くなりました。


あの頃毎日どうやって過ごしていたのか

思い出せません。


ただ流産した日のことは、はっきり覚えています。


一生、忘れられません。



今でも毎年、供養したお寺へお参りに行きます。


あの子に会いに行くつもりで。


まだ、ごめんねしか言えませんけど。



いつか、私のところに来てくれてありがとうって

言えるようになりたいです。